数々の女優やモデルのボディメイクを指導し、そんな彼女たちのようになりたいと願う女性たちも指導してきた私からいわせると「激しい運動と、有酸素運動を行うダイエットは最悪」だと断言します。
※ワニブックス 食事10割で体脂肪を燃やす オトナ女子のための食べ方図鑑 森拓郎著 P6より引用
女性の永遠の相棒:ダイエット。気鋭の運動指導者が記す、食事のみで体脂肪を燃やす術は?
こんにちは。読書@toiletです。
読書@toiletの読書日記も兼ねて読んだ本の紹介させていただいてます。
食事10割で体脂肪を燃やす?
別に自慢をするわけではないですが、筆者は肥満とは無縁です。いや、本当に自慢するわけではありませんが、BMI値は18.0~20.0で推移しており、ダイエット?とか考えたこともありません。ちなみに周囲からは「貧相」と言われています。たまに「ガイコツ」などと不名誉な呼び名を頂戴したりしています。
「うるせーわ、人間見た目じゃねーわ、心意気だわ、浅田次郎先生の 天切り松 闇がたりシリーズを読んどけ」
と、筆者は常に思っています。
ということですが、別の方面で少し知識が必要となったために読んだのが、話題の指導者「森拓」こと森拓郎先生がダイエットの基礎知識のまとめ本として出版された書籍「『食事10割』で体脂肪を燃やす オトナ女子のための食べ方図鑑」です。
内容は基本見開き2Pにつき1つずつ、わかりやすく痩せるための食事メソッドが紹介されており、書名に図鑑とある通り、ふんだんに図(絵?)を使いつつマンガ感覚で、オモシロ・オカシク読むことが出来ました。読了時間は60分以内でした。
本書のタイトル、食事10割で体脂肪を燃やす・・・・これが出来たら、画期的でしょうね。
オトナ女子の強い味方はビーフとポークとチキン:
筆者の印象として、やや大げさな書き方をしていますが、森先生の主張は一貫して「肉を食え」というものです。なぜ、そんなに肉を推すのかというと、タンパク質。代謝を上げるには何はともあれ、タンパク質を不足させてはならないとのこと。またタンパク質の摂取方法として、大豆に代表される植物性タンパク質よりも、お肉から摂れる動物性タンパク質を重視しています。もちろん青魚などをバランス良く食べることも重要と書かれていますが、その際はお刺身でいただくのが良いとのこと。これは良質な油分、オメガ3を効率よく摂取するため。
タンパク質の摂取量は体重✕1gが最低ライン
つまり40kgの女性でしたら、40gのタンパク質を摂取せよとのこと。ステーキの重量にして約180~200gくらいでしょうか?結構な量が必要ですね。この際、大好きな方が多い、ハンバーグは避けるのが良いようです。原料となるひき肉は、使用されている部位がわかりにくいためという理由なので、自身で部位を選んで買ってきたお肉で調理する分には問題ないとのこと。
牛肉ならヒレ・サーロイン、鶏肉ならささみ・胸肉(皮なし)
つまり脂身の少ない肉を選べということ。ちなみに焼き方はミディアム・レアが最も効率的にタンパク質を摂取できるようです。これらをステーキにして食べることで、噛む回数がアップすることで満足感もでるのですが、「唾液」が多く分泌されるのがポイントとのこと。森先生は「唾液」をやせるエキスと呼んでいます。なんで唾液が「やせるエキスなの?」という部分は本書を読んで確認してみて下さい。また固形物を消化すること自体にカロリーを消費するためダイエットには一石二鳥の強い味方となるようです。
外食はなるべく焼き肉
ミラクルフードとして牡蠣も紹介されていますが、とにかく肉推しの森先生は、外食でも焼き肉を推奨されています。ポイントはタレではなく塩で頼むこと。そして「マイソルト」なる、まさかの「塩持ち込み」という必殺技を使って召し上がることで、ミッションは完結します。森先生に減塩などという軟弱な考え方はありません。
マイソルトの中身はもちろん一般的な食塩ではなく、ミネラル、特に代謝を助けるマグネシウムを多く含む商品を推奨されています。本書では銘柄まで指定されていますので、マイソルトしたい方は、ご確認を。
オトナ女子の敵は糖質:
知ってますって、そんなこと。という声が聞こえてきそうですが、森先生はフルーツの糖質すら認めておられません。もう糖質が含まれれば袈裟まで憎いくらいの勢いです。
フルーツは老化を早める?
もう太るどころか、フルーツ食べると老けるそうです。理由は果物に含まれる果糖は老化物質を作り出すとのこと。その生成量はブドウ糖の10倍。また柑橘系の果物には肌の紫外線吸収や色素沈着を促してしまうソラレンが多く含まれているとのこと。
どうしても食べたければ、ベリー系やアボガドが推奨されていますが、いちごはNG。
グリーンスムージーにもバナナは厳禁
森先生のフルーツ迫害は、グリーンスムージーにも及びます。バナナには糖質が20gも含まれているため、バナナを混ぜたスムージーは「緑色をした糖質スムージー」と言い切られております。森先生は、糖質スムージーの代わりにプロテインを推奨されています。フルーツ大好きな筆者は本書を読んで大変にショックを受けましたが、このプロテイン推奨には、筆者も大いに同意するところです。タンパク質の効率的な摂取と各栄養素もバランス良く配合されており、1ヶ月5,000円程度の費用で済みます。スムージーなどを飲むよりは、よほどダイエットに効果がありコスパも良いと考えています。
ドライフルーツが入ったグラノーラは論外
森先生のフルーツ攻撃は、まだまだ続きます。ドライフルーツにいたっては、生よりタチが悪いとのこと。もう糖質が凝縮されていて食べやすいとか、消えてなくなれ、といった勢いです。
同時にグラノーラに関しても批判的です。グラノーラ自体は繊維も豊富で良い食べ物なのでしょうが、問題はその加工にあるとのこと。
サクサクの食感にするため、植物油をまぜて焼き、シロップ・砂糖でたっぷりの甘味をつけ、なおかつドライフルーツをまぶして食べるなど言語道断。ちなみに、グラノーラの栄養価が高いのは、ナッツが入っているおかげだから、グラノーラ食べるくらいならミックスナッツ食っとけ、ということです。
秀逸な「代謝を下げる女子図鑑」
本書で筆者が最も心惹かれたのは、タイトルにもあるように図鑑として収載されている、代謝を下げる女子図鑑です。これはやや毒がありますが、面白いなと思いました。
食習慣 勘違い系:
本書では特に分類されていませんが、筆者が勝手に分類して、まずは食べ物系を勘違いしているオトナ女子から。
低カロリー依存、栄養不足女子
主食はいつも春雨ヌードル。口グセ「私たぶん春雨と結婚する~」
✔ スープも80Kcal以上は絶対買わない。
✔ 会社のデスクに3コ常備
✔ ムダにMY箸
アサイー大好きスーパーフード狂女子
好きな言葉はオーガニックライフ。「アサイーはさ、ポリフェノールがすごいんだよね。何かの15倍くらい」
✔ ミ●ンダ・カー大好き
✔ チアシードのメーカーに詳しい
✔ H&M着てる。
ハワイでトロピカルジュース女子
カラフルなものってハッピーになれると思っている。「ハワイってなんかこう・・・身も心もキレイになれる気がする」
✔ サーフィンで髪パサパサ
✔ 水着はハデな柄が好き
✔ 水着に腹の肉がのる
生活習慣 勘違い系:
次に生活習慣で勘違いしている女子
ガブ飲みしすぎ水太り女子
好きな言葉は、めぐる体。「人間の60%は水でできている・・・」
✔ とりあえず朝起きたら水
✔ 寝る前にも水
✔ 水はスーパーの安いの
スッピンを晒せない汚肌女子
ランチを我慢して、高級美容液の軍資金に。彼氏や夫をはじめ、誰も素顔を知らない。
✔ すぐ顔さわる
✔ 芸能人が使っている化粧品
✔ モデルが使っている美容液
上記は、本書で紹介されている一部ですが、もし「自分に当てはまるな~」という方がいたら、本書に対策が書かれているため、参考にされると良いかも知れません。
繰り返しますが、本記事はなるべくネタバレにならないよう、筆者が印象に残った部分のみまとめています。お肉とフルーツのお話以外にも、きちんと根拠を示しつつ基礎代謝を上げるために必要な栄養素のお話が書かれていますので、本書で確かめて下さい。
以上、ダイエットはやっぱ筋トレが一番じゃね?というお話でした。