ダイエット:魔法のスープ ボーンブロスでやせる 間ファスダイエット

ダイエットに成功しない最大の理由は、「カロリーを控え、運動しなさい」というカロリー制限理論がそもそも成り立たないためでした。

※主婦の友社 ボーンブロスでやせる 鈴木功 著 P140 あとがきより引用

こんにちは。読書@toiletです。

読書@toiletの読書日記も兼ねて読んだ本の紹介させていただいてます。

魔法のスープ ボーンブロスでやせる 間ファスダイエット

本書は以前記事にした、「食事10割で体脂肪を燃やす オトナ女子のための食べ方図鑑」「低炭水化物ダイエットへの警鐘」とともに手にとった書籍です。

参考 その時の記事はこちら↓

食事10割で体脂肪を燃やす、オトナ女子のための食べ方図鑑の感想を書いています。
「低炭水化物ダイエットへの警鐘」を読んだ感想を書いています。

まとめて読もうと考えていたのですが、「低炭水化物への警鐘」で少しヤラレてしまい、この本には手を付けていなかったのですが、いい加減に読んでみようと思いたち読了しました。

結論から言うと、筆者が今までに読んだダイエット本の中では、比較的共感しやすい内容でした。今までの書籍も、ちゃんとした医師によって書かれた、もしくは監修された内容なので、理論が間違っているハズはないのですが、イマイチ「本当かよ?」という感が拭えず、眉につばを付けて読んでいましたが、本書については割とすんなりと腹に落ちてくる感覚です。

ちなみに筆者は、子供の頃から痩せ型で、標準体重を超えたことはありません

ダイエットはカロリーではなく、ホルモンに気を配るべき

本書の根底をなす理論は、ダイエットで重視するべきは「カロリー」ではなく「ホルモンである」というものです。筆者も昔から「カロリー信仰」に大変な疑問を持っていますので、「おぉ!そうだそうだ!」となりました。肥満になる原因は、誰もが知っている通り脂肪の蓄積によるものですが、脂肪の蓄積はカロリーのバランスだけで決まるのではなく、実際に調節しているのはホルモンであるため、ホルモンの働きを理解して取り組むことがダイエットには肝要だと、本書は主張しています。

肥満ホルモン「インスリン」:

脂肪の蓄積に重要な役割を果たしているモルモンが「インスリン」となります。インスリンは糖尿病の直接原因として非常に有名ですが、血糖値のコントロール以外にも、エネルギーの蓄積という役割があります。私達が食べ物を摂取すると、インスリンが分泌されエネルギーがグリコーゲンと脂肪として蓄えられます。反対に私達が食べ物を摂取しないと血中のインスリン値が低下し、貯蔵したエネルギーが消費されるようになります。ちなみに、この際、脂肪やグリコーゲンを分解してエネルギーに変換するホルモンはグルカゴンというホルモンです。

一般的にインスリンの分泌は、血糖値の上昇と関連付けられるため、糖質を制限することでインスリンの分泌を抑制しようとしてきました。これが糖質制限ダイエットの考え方に通じるのですが、実は血糖値の上昇とは別にインスリンを分泌させる仕組みがあるようです。その仕組が、インクレチンというホルモンで、インクレチンは食べ物が糖質だろうがタンパク質だろうが、人工甘味料だろうが、とりあえず分泌されます。実際にはタンパク質でも糖質と同じように肥満に陥ることは、あまりないのですが、インスリンは殆どの食べ物で分泌されるという認識が重要となります。

肥満の原因「インスリン抵抗性」:

なぜ、インスリンの分泌を認識することが重要かというと、インスリン抵抗性の問題が出てくるからです。人間の体は、常に同じ刺激が加わり続けると、その刺激に適応し反応が鈍くなります。これは筋力トレーニンにも見られる適応性で、同じ重量・同じ負荷でトレーニングをしても、その重量・負荷に筋肉が適応すると、それ以上大きくなりません。ホルモン分泌についても同様のことが起こります。つまり、頻繁に食べ続けることでインスリンが常に分泌され、それによりインスリン刺激に対する細胞の反応が鈍くなるため、より大量のインスリンが分泌され、結果、恒常的にインスリン値が高い状態が続くことになります。これがインスリン抵抗性と呼ばれる状態です。インスリン抵抗性が高い人間は、空腹時でもインスリン値が高い状態です。通常であれば空腹時は、インスリン値が下がっているので、肝臓に蓄えられたグルコースや体脂肪を分解してエネルギーに変換するのですが、インスリンは脂肪の分解を抑制する働きがあるため、体脂肪のエネルギー変換が行われません。要するに「痩せにくい体」になっていると考えられます。

ホメオスタシスとセットポイント

本書では肥満の原因を短期的・長期的な要因としても分けて考えています。短期的な原因は、言わずとしれた食べ過ぎですが、恐らく肥満に悩んでいる方は、長期的な原因が問題となります。その長期的な要因が前述した、インシュリン抵抗性による「痩せにくい体」なのですが、もう少し詳しい解説がありましたので、以下で紹介します。

ホメオスタシス(恒常性の維持):

人間の体は様々な環境の変化に左右されずに、生命を維持するために、セットポイントを設けています。代表的なものが体温です。常に37度付近に維持するよう、外気が高ければ汗を出し、外気が低ければ震えを起こすなどして体温を調節します。このように設定したセットポイントに体の状態を調節することを、ホメオスタシスと言います。

セットポイント:

そして、このセットポイントは体内の状況により変化します。ウイルス感染などにより免疫力を上げる必要が生じた場合、体温のセットポイントを上げます。これが風邪をこじらせた際に発熱する体のメカニズムです。更にセットポイントは、実は体重と体脂肪にも設定されているのです。例えば体重がセットポイント以下に低下した場合、食欲を刺激してもっと食べるように仕向けたり、基礎代謝を低下させ、消費エネルギーを低下させ体重減少を食い止めようとします。逆にセットポイントを上回る体重がある場合、食欲を落としたり、基礎代謝を上げるなど体重を減らそうとする働きが体内で起こります。

つまり、このセットポイントが高く設定されている状態では、どんなにダイエットをしても、運動をしても大変に効率が悪い、いつまでたっても痩せないということが言えます。

インスリン抵抗性と高いセットポイントを設定し直す間欠的ファスティングとボーンブロス:

じゃあ、体重と体脂肪のセットポイントを低くするにはどうすれば良いのか?筆者が読んだダイエット本には、ここの記述が空虚なものが多かったのですが、本書にはちゃんとあります。その方法が間欠的ファスティングです。

間欠的ファスティング:

要するに簡易な断食のことです。恒常的にインスリンが分泌されることで発生するインスリン抵抗性は、断食してインスリンの分泌を止めてしまえばいいという発想ですね。なんともシンプルです。通常の断食と違うところは、食事の間隔を意識的に長く空けるということだそうです。いや普通の断食も広義の意味では食事の間隔を長く空けることなのでは、、、、この辺の違いは筆者では理解できませんでした

ただメリットとしては、非連続かつ比較的短期の断食は、先に述べたホメオスタシス、つまり体の適応性が発生する前に終えるため、体の適応が起こりにくい点にあります。インスリンレベルが低い状態を作り出し、体が適応する前に止めることで、インスリン抵抗性を改善していく手法となります。本書では間欠的ファスティングは16時間程度から効果が現れ、24時間から36時間程度まで延長可能となっています。

ボーンブロス:

ようやく書名にある「魔法のスープ」までたどり着きました。肥満の原因であったインスリン抵抗性を改善するために行う間欠的ファスティングを行う際、このボーンブロスという魔法のスープを併用すると効果があがるそうです。

ボーンブロスとは、要するに肉の付いた骨を野菜なんかと一緒に何時間も煮て、コラーゲンやら微量栄養素やらを抽出したスープのことです。なんでこれを飲むと効果が上がるのか理解できませんが、興味のある方は本書にレシピがあるので、買って作ってみることをお勧めします。

筆者は、そんなスープを作るために高価な食材を何時間もグツグツ煮出すなど、白金や二子玉あたりの有閑マダムか、ラーメン屋の女主人くらいしか難しいと思っています。なので、シロガネーゼかニコタマダムには、ぜひ実践して効果の程を教えていただきたいものです。ラーメン屋さんのご主人は、本書を買う必要はなく、醤油などを入れる前のラーメンスープで十分に代用可能です。

ダイエットが成功しない理由

タイトルのテキストは、本書のあとがきにあったものです。正直ボーンブロスのありがたみはさっぱりわかりませんが、著者の考え方として、ダイエットのためのカロリー制限は成立しないという部分は大いに共感できます。いい加減、世の中の大多数の女性が、カロリー制限=ダイエットの成功と認識しながら、あまり成功しないのは、根本的な考え方が間違っていると気がつくべきです。カロリーなどは気にしない。ホルモン特にインスリンレベルのコントロールがダイエットには重要であるという本書の主張は、筆者にとって新しいものに見えました。

以上、ボーンブロスではなくて、ラーメンスープダイエットの方が、売れそうな本だなぁ、というお話でした。

フォローする