イタリアの馬鹿男、日本の駄目男

なぜか会社の上司の太鼓持ちは大の苦手な彼らだが、女性の太鼓持ちなら大の得意で、そこが日本人男性の性質と大きく異なるところである。

※太陽出版 イタリアの馬鹿男、日本の駄目男 かわいゆうこ著 P47より引用

こんにちは。読書@toiletです。

読書@toiletの読書日記も兼ねて読んだ本の紹介させていただいてます。

イタリアの馬鹿男、日本の駄目男

本書はノンフィクションライター、かわいゆうこさんによる、恋愛を切り口とした、イタリア人男性と日本人男性の比較論を、軽いノリでまとめた書籍です。

筆者は知りませんでしたが、かわいゆうこさんはノンフィクションライターで、慶応大学に在学中からヨーロッパ各地を放浪し、15カ国以上に滞在経験があり、ヨーロッパの文化に精通しているとのこと。

そんな、欧州文化に詳しく、ヨーロッパの男性と数多く接した日本人女性から、「恋愛」というフィルターを通した景色がまとめられており、大変に興味深く読みました。

筆者は海外経験に乏しく、外国人の知人・友人もいないため、イタリア人男性の女性に対する態度・考え方・習性が親しみやすい文章で述べられているため、面白おかしく読み進めることができます。

経済を中心に、あらゆる面で世界がボーダレス化する現代において、世界の男性陣は、どのように女性に接しているのか?世界の女性陣は、どのように日本人男性を見ているのか?知識だけでも入れておくことは有意義であると思います。

ダメダメな日本人男

本書において、日本人男性はケチョンケチョンに貶されています。

✔ 曰く、日本人男性は内向的であり、勇気のかけらもない

✔ 曰く、日本人男性はオンナゴコロがわかっていない

✔ 曰く、日本人男性は幼児趣味のオタクであり、気持ち悪い

筆者は、これに対して特に反論はありません。おっしゃる通りでしょう。かと言って、イタリア人男性は最高だ!と主張しているわけでもない。どっちもどっちで、イタリア人男性と日本人男性を足して2で割れば、ちょうど良くなる、といった具合です。

ナンパについて:

上記に述べたように、日本人男性が著者にケチョンケチョンに言われる、その主な根拠は、日本人のナンパ下手と見受けられます

以下、本書より著者の「ナンパ」における考え方を、プロローグより抜粋します。

「ナンパ」という行為は、その男性の人間性を示す一つのバロメーターだ。女性をどのように口説くかによって、その男性の「魅力」や「品性」、「力量」が大きく試される。動物にしても、鳥や昆虫にしても、雄が雌の気を引くとき、自分の魅力を引き出すための最大限の努力をする。

 動物や、鳥や、昆虫が、他の雄を威嚇して自分の「強さ」を証明しようとしたり、翼を広げて自分の容姿を自慢したり、美しい声や音を奏でて雌の興味をひこうとするのは、自分の雄としての魅力を分かってもらい、雌に気に入られたいからだ。人間もまた、男性が女性を口説くときには、まったく同じことだと思う。

※太陽出版 イタリアの馬鹿男、日本の駄目男 かわいゆうこ著 P7より引用

つまり、ナンパとは男性としての全存在をかけて行うものである、よって、ナンパの態度に、男性のポテンシャルが隠さず表される、という考え方です。

面白い考え方ですね。著者によると、イタリア人男性は、手当たり次第に女性をナンパするそうです。そして、そのナンパが、しつこくウンザリするのですが、これでもかと女性を褒めちぎるため、まんざらでもない、、、というもののようです。この点からすると、確かに日本人男性は完敗でしょう。

ただし、本書が書かれた2013年自体は書籍化されていませんでしたが、日本にも恋愛を数理モデルに落とし込み、ナンパの成功確率を飛躍的に高める理論が確立されました。藤沢数希氏による、「恋愛工学」です。

恋愛工学には、ナンパにおける数々のテクノロジーが紹介されていますので、ご興味のある方は、下記の記事を御覧ください。そして、イタリア人男性を圧倒的に上回る成績を目指すのであれば、藤沢数希 著「ぼくは愛を証明しようと思う」を購入するべきです。

参考 ぼくは愛を証明しようと思う の記事はコチラ↓

藤沢数希 著「僕は愛を証明しようと思う。」を読んだ感想を書いています。

筆者も含めた、日本人男性諸君は、女性を幻滅させないために、爽やかなナンパに精を出しましょう。

レディ・ファーストについて:

本書でイタリア人男性と日本人男性の比較をする中で、もう一つ面白い点が、このレディ・ファーストについてでした。

昨今は日本でも「レディ・ファースト」の概念が根付いてきていますが、ヨーロッパのそれとは根ざす部分がまるで違うということです。

ヨーロッパでは、封建時代の騎士道精神の名残りで、「女性とは弱いもので、守るべきもの」という考え方が残っており、つまり大切にするべきもの、という精神で女性に接することをレディ・ファーストとしているとのこと。

対して、江戸時代以前から「マン・ファースト」の社会だった日本での、レディ・ファーストは、やはり形だけのもので、女性の着替えを手伝うこともなければ、旅館で中居さんに平気で重い荷物を持たせてしまう。

決して、何でもかんでも、レディ・ファーストを良しとして述べられているわけではないですが「旅館で中居さんに平気で重い荷物を持たせる」ことも、ヨーロッパ諸国の男性陣には抵抗があるというくだりは、唸らされました。やはり年季が違うのです。

では、日本人男性はヨーロッパ人男性に劣っているのか?というと、そんなことはないと思います。ヨーロッパに「騎士道精神」があるのならば、日本には「心意気」があります。十分に男として対抗できる精神文化があるのです。

この辺りは、浅田次郎先生の「天切り松シリーズ」を読むと納得いただけるはずです。男の心意気を詳しく学びたい方は、ぜひ「天切り松シリーズ」を購入し読了することをお勧めします。

参考 天切り松シリーズの記事はコチラ↓

浅田次郎先生の「天切り松シリーズ」名言まとめです。

筆者の考察

本書において、特に強調されているのが、イタリア人男性の女性に対する強烈なアプローチです。本書によると、イタリア人男性は、自分の恋人や配偶者を大変に大切にするため、道端で次から次へとナンパをする目的は、一夜のロマンスをもとめて、ということになります。

イタリア人男性のナンパにおけるヒットレシオが、どの程度のものか、本書にも記載がないため筆者にも分かりかねますが、まったくゼロということはないでしょう。多少のヒットはあるはずです。

ここで、本書において一つ抜け落ちている考察があります。ナンパが成功するということは、それに応じた女性が存在するということです。観光大国のイタリアですから、当然、旅行客も多いでしょうが、イタリア人も多いのではないでしょうか?これは、イタリア人は男性だけでなく、女性もかなり浮気をしているのではないか?という推論が成立する余地を残します。

つまり、イタリアという国では、男性だけでなく女性も恋愛、ひいては性において積極的で奔放な国ではないか?ということです。日本でも不倫がクローズアップされ、増えてきていると報道がありますが、まだまだ一般的とは言えないでしょう。

筆者は、コミュ障のオタクでキモい男性でも、自分のパートナーが誠実であることを望みます。

まぁ、筆者も「ノリ」で毎週のようにナンパをしまくっていた時期がありました。戦績はここでは伏せますが、まず、透明人間のように無視をされると、大変に傷つきます。更に場合によって本気で迷惑な顔をされることがあり、この時には「罪悪感」が去来します。もう

「生きててすいません」

となります。

この場合、プライドが傷つくどころではなく、アイデンティティが崩壊します。そう、イタリア人男性のように、女性をうまく褒めちぎるテクニックがないと、ナンパは単なる迷惑行為になっていますのです。

やはり、国民性にあった女性への接し方を男性は模索するべきですし、女性も国によって男性からの好意の表現は異なるという認識を持つべきだと思いました。

以上、世界的に見て日本人女性はモテるそうですが、日本人男性は最低に近い評価だそうです。つまり世界的にモテ偏差値の高い日本人女性と、お付き合い、もしくは結婚できる、モテ偏差値が底辺の日本人男性は、大変に幸せだ、というお話でした。

■作品;イタリアの馬鹿男、日本の駄目男

■著者;かわいゆうこ

■種類;ノンフィクション

■刊行;2013年9月

■版元;太陽出版

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