堀江貴文「多動力」:はっきり言おう。誰もあなたに興味はない。

はっきり言おう。誰もあなたに興味はない。

※電子版Kindle 多動力 堀江貴文著 より引用

こんにちは。読書@toiletです。

読書@toiletの読書日記も兼ねて読んだ本の紹介させていただいてます。

多動力

本書は「ホリエモン」こと、堀江貴文さんのインタビューをまとめたビジネス書です。刊行時にはメディアで多く紹介されていたので、既に読了された方も多いのではないかと思います。

堀江貴文さんにについては、非常に有名な方なので今更その経歴は書くまでもないのですが、ざっと主だったものは

✔ 1996年にライブドアの前身となるオン・ザ・エッジを設立(その後、東京大学を中退)

✔ 2002年にライブドアから営業権を譲渡され、社名をライブドアへ変更

✔ 2004年にオリックス・ブルーウェーブ(現オリックス・バッファローズ)との合併が発表された大阪近鉄バッファローズの買収計画を発表。その後、新球団の設立計画も発表

✔ 2005年にニッポン放送株を時間外取引にて大量取得し最大株主となる。同年、衆議院選挙へ出馬

✔ 2006年に証券取引法違反により逮捕。

✔ 2011年に実刑判決が確定

✔ 2013年に釈放および刑期満了

となります。いやはや、常人では全く異なる経歴です。逮捕および実刑を受けてなお、これだけの人気と注目を維持しているのは、本人の魅力と実力がよほど図抜けている証左でしょう。カリスマ、寵児という言葉がよく当てはまります。筆者は当然お会いしたことがないので、よく知りませんが。

そんな堀江氏の著書となる本書「多動力」の主張は、最初から最後までほぼ一貫しています。

(1)自分の時間すべてを『ワクワクすること』に当てるべき

(2)『ワクワクすること』を思いついたら、すぐ実行することが重要

の2点となります。上記の2点を実行するための能力として、書名にある「多動力」が必要になる。また実行する方法として、自身の価値を極大化する方法が述べられています。

多動力とは

では堀江氏の考え方を支える能力「多動力」とは何か?堀江氏は稀代のビジョナリスト、テスラ・モーターズCEOイーロン・マスクのエピソードを引き合いにわかりやすく解説しています。

筆者は知りませんでしたが、イーロン・マスクは服を着ることが難しいらしいです。服を着ている間に、次から次へとやりたい事を思いついてしまい、ボタンが留められないと。確かにイーロン・マスクは、常識では考えられない突拍子もないことを始めています。電気自動車の実用化や、ロスの巨大トンネル、宇宙事業など。いや、それって思いつきでしょ?っていうか、そんな金のかかること出来るわけないじゃん!ということを大真面目にしかも大量の資金を集めて実行に移しています。

つまり「多動力」とは、やりたい、やってみたいと思ったことを、次から次へと実行へ移す力と言えそうです。この多動力は、幼児は皆もっている能力だと堀江氏は主張します。確かにそうですね。一つのことに集中できず、次から次へと興味が移ってしまい落ち着きのない幼児のそれは、確かに多動力と言えます。通常、成長とともに落ち着きながら、この多動力を失っていくのですが、再び取り戻すべきだと堀江氏は主張します。

自身の価値を極大化する

これからの時代に「多動力」が重要になると説く堀江氏ですが、現代社会で何の工夫もなく「多動力」を発揮すると、ただの自分勝手な人間となります。この矛盾を成立させるため堀江氏は「自身の価値を極大化する」ことを前提としています。

なぜ現代社会で「多動力」を発揮すると自分勝手な人間になってしまうのか?これは簡単です。次から次へとやりたい事に取り組んでも、個人に与えられた時間は1日24時間と有限です。なので始めたことが全て中途半端になり、巻き込んだ人い迷惑をかけることになるからですね。しかし、自身の価値が極めて大きなもので、十分な資金を得られるものであるとすると、様々な雑用(料理・洗濯・掃除などの家事みたいなものから、ドキュメントの制作やスケジュール管理などの業務的なものまで)を全てアウトソースし、自分の持ち時間全てを「やりたいことだけ」に集中することが可能になります。

本書の中で堀江氏は、自身の仕事のほぼ全てがスマートフォンで完結すると述べています。PCすら開くことは稀だと。これはLINEやMessengerなどのコミュニケーションツールでテキストベースの指示だけを出しており、(もしくはテキストベースの簡易なドキュメント制作)図やグラフが必要なドキュメント制作は自身で行っていないことを推測させます。恐らく、そのような雑務は、アシスタントの役割を持つ誰かにアウトソースしているのでしょう。従って堀江氏は、自身の興味があるプロジェクトの根幹部分だけに思考を集中することを可能としています。

また、航空機での移動は基本的にビジネスクラス以上にしか搭乗しないとのこと。これは移動時間が長い航空機内で良質な睡眠を確保するためと書かれています。エコノミークラスしか乗れない一般人では移動だけで疲労困憊してしまいますが、移動時間を睡眠時間に当てることが出来る堀江氏は、おそらく時差ボケもひどくなく、非常に有効に時間を活用できていることでしょう。これも自身の価値が非常に高く、高額なビジネスクラスのフライトが、後の数時間の活動で十分にペイできるために可能となります。

三つの肩書をもつ

では、自身の価値を高めるための方法は何か?堀江氏は複数の肩書をもつ方法を推奨しています。例えば、英語の同時通訳が出来る人間が1,000人に1人くらいだったとします。ここで、国際会議レベルの同時通訳が出来る人間を目指すのではなく、中国語の同時通訳が出来る人間を目指すのが、複数の肩書をもつということです。もし中国語の同時通訳が出来る人間が同じく1,000人に1人くらいであれば、英語と中国語の同時通訳が出来る人間は、1,000人×1,000人に1人、つまり1,000,000人に1人の逸材になれる、という理論です。確かに国際会議レベルの同時通訳を任されるには、大変に高い競争力や通訳の実力以外の能力も必要な気がします。どちらかというと、2カ国語の同時通訳が出来るようになることを目指す方が現実的で、かつ希少価値が生まれそうです。

この肩書の掛け合わせによる価値情報については、WEB上でいろんな人が発信していますが、もし言い出しっぺが堀江氏だったとしたら、やはり頭のいい(柔軟な)方ですね。この考え方に筆者も大きく共感しました。

誰も筆者に興味がない!?

冒頭の文章は、本書「多動力」内で、堀江氏が語っていることです。多動力とは「とにかくやってみる」ことを最重要とするため、失敗を恐れたり、他人の目を気にすることで、著しく低下します。しかし堀江氏は主張します。「自分で思っているほど、周囲はあなたに興味がない」と。つまり誰も彼もが自意識過剰だと。

はい、、、すいませんでした。自意識過剰でした。

これ、おっしゃる通りですね。このブログに関しても、そもそも誰も見てないし、誰か見たとしても、最後まで読んでないし、万が一最後まで読んでくれた人がいたとしても、5分後には忘れられていると思います。自分が思っている1万分の1くらいしか、他人は気に留めていません。そして大して期待もしていない。こう考えると、かなり気が楽になります。期待されないとやる気が出ない人もいるかもしれませんが、そもそも他人の期待がモチベーションになっている時点で、他力になっています。偽物のやる気ですね。

自分は自分で考えているほど、そんなに凄い奴じゃない。大して周囲も気にしていない。だから気軽に色々やってみよう。※ただし、迷惑をかけない範囲で。

そんな風に思える一言でした。

本記事で取り上げた内容は、本書「多動力」のほんの一部です。本書では堀江氏の日頃の活動やエピソードをふんだんに紹介しつつ、更に多動力を掘り下げて書かれていますので、まだ読んでいない方は、自身で購入するなり、借りるなりして読了することをお勧めします。

以上、堀江氏の考えに共感したし、実行方法が書いてあるので、実践してみようと思うけど、そもそも堀江貴文という傑出した個人がやったから成功したのであって、一般人の筆者は、分相応にしておこう、というお話でした。

■作品;「多動力」

■著者;堀江貴文

■種類;ビジネス書

■刊行;2017年5月

■版元;幻冬舎

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