浅田次郎:部下・子供の教育に使いたい「プリズンホテルシリーズ」17のセリフまとめ

こんにちは。読書@toiletです。

読書@toiletの読書日記も兼ねて読んだ本の紹介させていただいてます。

今回は、紹介しきれなかった、浅田次郎先生の「プリズンホテル シリーズ」の名言をまとめてみたいと思います。

部下や子供などを教え諭す時、教育する時に使えるセリフをセレクトしました。まぁ実際にはなかなか使えないかもしれませんが。

以下、

プリズンホテル 1 春 より

「まぁ話はみなまで聞くもんだーーさんざ脅かして、慄え上がらせて、ハゲ頭どもを土下座させてよ、それはそれで少しは世のためになったと思うぜ。だがそれだけじゃつまらねえ。俺は見返りにクラウンの人事データをもらった。そんなもの、向こうにしてみりゃおやすい御用さ。まる一年、よおく分析して、情報を集めて、このあじさいホテルを俺の思う通りの極楽リゾートにしてくれる男を探した。案の定、ロクな人間はいやしねえ。どれもおしきせのホテルマンで、人の情をくめるようなたいそうな男はいねえ。だがーーひとりだけ、いた。十年前ェに赤坂クラウンを水びたしにしちまったそそっかしいヤツ。行く先々で支配人とやり合って、ひとところに一年と落ち着けねえ放浪のホテルマン。そのくせお客様からは山のようにお礼や宅配便が届いてーー届くころにゃ本人はおっつけどこかに飛ばされるってえ、おめでたい男さ。おい花沢。善悪と大小は別物だぞ。悪かったのはいつもおめえじゃねえ。クラウンホテルの方だ」

※集英社文庫 プリズンホテル 1 夏 浅田次郎著 P176より引用

その① プリズンホテルオーナー_木戸仲蔵より:『善悪と大小は別物だぞ』がいいですね。権力の大小と善悪は別です。

「相手の顔色を見ながらケンカの売り買いをするような男にバイクは乗れねえよ。どうだ、ちょったァ痛え思いをした分だけ、よく見えるだろうが」

※集英社文庫 プリズンホテル 1 夏 浅田次郎著 P245より引用

その② プリズンホテル従業員_黒田旭より:『相手の顔色を見ながらケンカの売り買いするような~』ってとこカッコイイですよね。

「そうかーーだったら言うな。おまえは三界に家のない女房だし、俺は七人の敵と戦ってきた亭主だ。不満を言い合えばキリがあるまい。おたがい自分の苦労は自分ひとりで背負って行こうじゃないか。老いたりとは言え、いや、老いたればこそ、それが夫婦のルールというものだ。ちがうか、志保」

※集英社文庫 プリズンホテル 1 夏 浅田次郎著 P305より引用

その③ プリズンホテル宿泊客より:熟年の域に達した夫婦が、円満な関係を築くコツなのでしょうか。部下や子供へ向けてではないですが、イレギュラーで奥さん向けのセリフです。

参考 プリズンホテル 1 夏 の記事はコチラ↓

浅田次郎 著「プリズンホテル 1 夏」を読んだ感想です。

プリズンホテル 2 秋 より

「おう。繁盛でなによりだ。俺にかまわず、お客人を精いっぱいもてなしたってくれ。何のわけへだてもするんじゃねえそ。幸不幸、貧乏金持、老若男女、渡世の内外、みなひっくるめて面倒見たれ。

※集英社文庫 プリズンホテル 2 秋 浅田次郎著 P113より引用

その④ プリズンホテルオーナー_木戸仲蔵より:こーゆー、器の大きな言葉をかけてあげたいものですねえ。

苦労てえのはよ、しょせんてめえひとりでしょって行かにゃならねえんだな。おめえさんにしろ、真野みすずにしろ、ここに来る誰かれにしろ、他人の俺がしてやれるこたァ、せめてこうして手の届かねえ背中を流してやるぐれえしかねえんだーーご苦労だったな、ナベさん。あんた、よくやったよ。いいおまわりだった」

※集英社文庫 プリズンホテル 2 秋 浅田次郎著 P113より引用

その⑤ プリズンホテルオーナー_木戸仲蔵より:何かをやり遂げた時、もしくは何かに失敗した時に、かけてあげたい言葉ですね。

「そうさ、大変なんだぜ。『中盆』てえのは盆の中央に座って、勝負の一切をとりしきる、いわば進行役だ。映画なんかでよくあるだろう。『アトにコマ、サキにコマ、アトに一万足りません。はいアトサキ揃いました。勝負!』なんて言ってるやつ。これは難しい役目なんだ。中盆の腕次第で場はいかようにも盛り上がったりシラけたりする。機転が利いて、計算が早くって、客の肚のうちや懐の具合までも読めてなきゃならねえ。なによりも博徒はテラ銭でくってるんだから、大負けして帰っちまう客がでないように、上手に場をもたせるのが中盆の腕なんだ。ナベさんが言った『盆がよく見える』というのは、まあ自分で言うのも何だが、その辺のテクニックに明るい、というこったな、で、その反対のヘタクソな中盆を称して、盆に暗いから『ボンクラ』ってえんだ」

※集英社文庫 プリズンホテル 2 秋 浅田次郎著 P266より引用

その⑥ プリズンホテルオーナー_木戸仲蔵より:ちょっとした雑学を交えて。まさか賭場を仕事にしている人は少ないでしょうから、証券会社とかの営業マンに行って聞かせるイメージでしょうか?

「おい、松。てめえたかだかの出世をしたからって、のぼせ上がるんじゃねえぞ。星の数より飯(メンコ)の数ってこともあるんだ。黙って俺の言う通りにしろ」

※集英社文庫 プリズンホテル 2 秋 浅田次郎著 P290より引用

その⑦ 警視庁青山署巡査部長_渡辺莞爾より:おう若けぇの、肩書や実績よりも、経験が物を言うこともあるだぜ!!

「カシラが言うにはよー、バイクってのァ、小僧にゃ乗れね-んだと。決して後ろにさがれねえ、走っていなきゃ倒れちまう。雨がふりゃ雨に向かって、風が吹きゃ風に向かって走り続けにゃならねえって。バイクってのァそういうものなんだってさ!」

※集英社文庫 プリズンホテル 2 秋 浅田次郎著 P305より引用

その⑧ プリズンホテル支配人の息子_花沢繁より:ちなみにカシラは黒田アキラです。これは不良のお子様に説教する時のセリフですねぇ。

「タキシードを着た極道でございます。ホテルマンという男の道を極めようとしている、ひとりの極道でございます」

※集英社文庫 プリズンホテル 2 秋 浅田次郎著 P338より引用

その⑨ プリズンホテル支配人_花沢一馬より道を極めるで「極道」。ちょっとカッコよくないですか?

「金ならある。いくらだってある。いや、そんなものしか俺は持ってないんだ。いいか、おまえは天才だ。才能は汚しちゃいけないんだ。いいな、ミカ、がんばれ。才能に涙はいらない。おまえの汗で磨くんだぞ」

※集英社文庫 プリズンホテル 2 秋 浅田次郎著 P424より引用

その⑩ 主人公_木戸孝之介より:前半は金持ちじゃないと言えませんが、後半は誰でも使えますね。才能は涙ではなく汗で磨け、いい言葉です。

参考 プリズンホテル 2 秋 の記事はコチラ↓

プリズンホテル 3 冬 より

「いやいや、叱っちゃいねえ。怒鳴ってもいねえ。仮にそうだったとしても、あんたはホテルの従業員にそうするみてえに叱言を言ってただけだ。シゲの野郎はね、十七年の間、叱られるのを待ってたんです。ぶん殴られるのをね、頬っぺた差し出して待ってやがったんですよ」

※集英社文庫 プリズンホテル 3 冬 浅田次郎著 P104より引用

その⑪ プリズンホテル従業員_黒田旭より:口先だけで、保身のために叱るのではなく、相手のことを真剣に考えて、本気で叱れば届くということ。

「ひとことだけです。『おい花沢、頭下げるんなら、世話かけた順にしろ』って。思わず女房の横顔を見て、もう何も言えずに泣いちゃいました。

※集英社文庫 プリズンホテル 3 冬 浅田次郎著 P132より引用

その⑫ プリズンホテル支配人_花沢一馬より:実質は、木戸仲蔵親分のセリフですが。奥さんを大切にしよう。

「よおし、わからなけりゃ教えてやる。人間はな、死ぬのがふしぎじゃないんだ。生きているのがふしぎなんだ。自分の目でルートを読んで、耳で風の音を聴いて、独りごとで勇気をふるい起こして、手でホールドを握って、足でスタンスを探って、全知全力をつくしていなけりゃ、たちまち死んじまうんだ。おまえはそのことが全然わかっていない。人間がか細い骨と、ブヨブヨした肉の袋だってことを、全然わかっていない。」

ーー中略

「おやじはザイルのトップを切ってるんだ。岩場にハーケンを打って、おまえらの体重を確保して、さあ上がってこいって言ってるんだ。風を読む余裕なんてあるものか」

ーー中略

「まだわからんのか。難しいことは何もない。おまえはまだ子供だから、自分でハーケンを打つ必要はないんだ。目の前におやじの踏跡があるだろう。しっかりザイルを引いて、ホールドを掴んで、スタンスを踏め」

※集英社文庫 プリズンホテル 3 冬 浅田次郎著 P230~231より引用

その⑬ 世界的アルピニスト_武藤嶽雄より:例えが登攀になっているので、ちょっとややこしいのですが、甘ったれた子供に気合を入れているシーンです。

参考 プリズンホテル 3 冬 の記事はコチラ↓

浅田次郎 著「プリズンホテル 3 冬」を読んだ感想です。

プリズンホテル 4 春 より

「邪魔?ーーそりゃあ邪魔さ。俺以外はみんな邪魔だよ。そっくり同じことのできるやつなんて、いるはずねえからな」

※集英社文庫 プリズンホテル 4 春 浅田次郎著 P155より引用

その⑭ プリズンホテル料理長_梶平太郎より:あー、これは天才が言うセリフですね。これ言っても嫌われるだけかも知れません。

「何で後悔せにゃならねえんだ。いっときカッとしてやったわけじゃねえ。男が重々考えて、よしと決めてやったこっちゃねえか。よしんばあんとき、命惜しさに目をつむったとしたらよ、俺ァ五十二年の間、もっと辛え思いをしただろうぜ」

※集英社文庫 プリズンホテル 4 春 浅田次郎著 P257より引用

その⑮ プリズンホテル宿泊客_小俣弥一より:この人、懲役52年を明けてきた人なのですが、『重々考えて、よしと決めてやったことに後悔はない』というのは、使えそうです。

「うるせえ。悪くないことも悪いと言われ、うめえものもまずいと言われて、板前は腕を磨くんだ。黙ってろ」

※集英社文庫 プリズンホテル 4 春 浅田次郎著 P329より引用

その⑯ プリズンホテル料理長_梶平太郎より完全にパワハラですな。

「おめえはやさしいやつだ。だがよ、男はやさしいだけじゃいけねえ。強くって、やさしくって、辛抱のきくてえのが、本物の男なんだぜ。おめえはまだ若え。しっかり性根を据えて、本物の男になれ。そうすりゃ銭なんざ、勝手に後からついてくる」

※集英社文庫 プリズンホテル 4 春 浅田次郎著 P349より引用

その⑮ プリズンホテル宿泊客_小俣弥一より:「しんぼう強くなきゃならねえ」天切り松シリーズでも何度のなく出てきました。本物の男の条件です。

参考 天切り松シリーズの記事はコチラ↓

浅田次郎先生の「天切り松シリーズ」名言まとめです。

「構えるな、服部。料理は理屈じゃねえぞ。おめえが昔、おやじや兄弟たちにこさえてやったような料理を、天皇陛下にも大統領にもたんと食わしてやるんだ。それができるのはおめえだけだ。だからこそおめえはーー」

板長の頬を、信じがたい涙が伝った。

「それでこそおめえは、天下の料理人だ。天下の・・・総料理長(グランシェフ)だ」

※集英社文庫 プリズンホテル 4 春 浅田次郎著 P381より引用

その⑯ プリズンホテル料理長_梶平太郎より:天皇陛下や各国の大統領など国賓を交えての晩餐会のメニューを考案し、総指揮をとるクラウンホテル総料理長。服部正行の栄転への餞別として送られた言葉です。

参考 プリズンホテル 4 春 の記事はコチラ↓

いかがでしたでしょうか?

なにせ業界(ヤクザ屋さん)が絡んでるので、多少荒っぽいものも混じっていますが、いい言葉・セリフだと思いませんか?

ここにセレクトしたのはほんの一部です。プリズンホテルシリーズには、まだまだ素敵な言い回しやシーンが溢れています

ぜひ手にとって読んでみて下さいね。

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