島田荘司:「占星術殺人事件」を読んだ感想と、天才の考察。

「僕は他に優越意識を持つためだけにやる努力なんて絶対に価値を認めない」

※文庫版 占星術殺人事件 島田荘司著 P151より引用。

本格ミステリーの金字塔 著者は読者に圧巻のトリックを挑戦状として叩きつける

こんにちは。読書@toiletです。

読書@toiletの読書日記も兼ねて読んだ本の紹介させていただいてます。

人との比較を気にしないのは、天才だけか?

本作は島田荘司先生のデビュー作にして人気シリーズ御手洗シリーズの第1作。御手洗シリーズの中でも、名作と名高い作品なので、ご存知の方も多いと思います。

冒頭のセリフは本作の(シリーズ全般を通して)主人公である御手洗潔(みたらいきよし)が、かんしゃくを起こして叫ぶシーンのものです。

御手洗はいわゆる変人で、突飛な言動で周りをふりまわし、時には怒らせることもあるのですが、推理があまりにも鮮やかなので周囲も黙るしかない・・・非常に精密かつ天才的頭脳の持ち主で超絶自信家というキャラクターです。

読書@TOILETは、そんな御手洗と登場人物との掛け合いが大好きで、本シリーズのファンとなったのですが、物事の本質をつくような発言もひんぱんにあり、「なるほどなぁ」と思わず唸らされます。

✔ 人と比べてどうか

✔ 周囲にうらやましがられたい

✔ もしくは周囲に対して威張り散らしたい

私はは人と比べて飛び抜けた能力がないので(汗)、いつもこんなことが頭の隅にありますが、ゆるぎない自信を持つ人間とは自分で自分を正当に評価できるのでしょう。

空気を読むとか、忖度とは無縁ですね。

御手洗の個性的なキャラクターや推理能力、圧巻のトリックに注目が集まりがちですが、このような「はっ」とさせられるセリフも、読みどころの一つだと思います。

もちろん、作中には大掛かりなトリックがいくつも出てくるので、推理小説好きには、謎解きだけでも満足度の高い一冊だと思います。

ただ一つ懸念があるとすれば、作品名の通り占星術の解説が延々続いたり、都市伝説的なオカルトっぽいウンチクがつづく部分もあり、読み進めるのに少し忍耐が必要かもしれません。

○○○少年の事件簿との関係が。。。

ちなみに本作のメイントリックが、某有名ミステリーマンガにおいて、ほとんどそのまま流用され、著者(島田荘司)が抗議するという出来事がありました。

なので、読んでいる途中で

おや?コレって見たことあるぞ?

と思ったら、、、、

まぁ、先に書いた通りメイントリック以外にも複数のトリックが用意されていますし、問題ないと思います。

例えば、ちょっと古いドラマですがフジテレビの「古畑任三郎」。

このドラマ、トリックなんかなくても、古畑(田村正和さん)と今泉(西村雅彦さん)のコミカルな掛け合いで十分に楽しめますよね。

主人公の御手洗とそのパートナーである石岡の掛け合いは、思わず笑ってしまいますし、温かく幸せな気持ちになれると思います。

この本を読むなら、こんな人

✔ とにかくミステリーが好き

✔ シャーロックホームズとか大好き。

✔ エルキュールポアロも好き。

✔ ドーバー警部だって好き。

✔ 古畑任三郎を全話かかさず見ていた。

※もちろん、上記以外の方が読んでも面白いです。

■作品;「占星術殺人事件」

■著者;島田荘司

■種類;ミステリー

■刊行;1987年7月

■版元;講談社

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